「もう一つの透明ムスタング」

モノグラムの1/32ファントム・ムスタングのほかに、もうひとつ、かつて日模からP−51D透明ムスタングが出ていたのを覚えていますか?現在も売られている日模の1/48P−51Dムスタングがそれです。実はこのキット昔、小暮というメーカーが出していたP−51D透明ムスタングで、正確には1/50です。日模が金型を受け継いだ後もしばらくは透明版、普通モールドの2種で売られていましたが最近は普通モールドのみです。このキット、明らかにモノグラムのファントム・ムスタングに影響を受けて作られており、インテリア・パーツの部品割などそっくりです。ただカタチの方はそっくりとはいかなかったようで機首が実機に比べほっそりしていて、私は、設計の段階でD型の写真のなかにH型の写真が混じっていたのでは?^_^)と密かに思っています。風防もちょっと大きいようですが、他はまずまずの出来です。モノグラムのように電動ではありませんが、可動部の数ははモノグラムよりも多く、エルロン、風防、主脚、尾輪、(ただし尾輪カバーのみ固定)ラジエターダクト2ヵ所、方向舵、昇降舵、フラップと意欲的なオール可動キットです。


◎写真はアルミフォイルを全面に貼って仕上げた日模(小暮)1/50P−51D
ムスタング。マーキング類は全てMr. Colorの筆塗り。後ろは同じく筆塗りで仕上げた
オールド・キット、レベル1/64のB−25です。


モノグラムはその後70年代になって可動パーツのないモノグラム第2世代1/48、Pー51Dを出しますが、この日模(小暮)P−51は可動が売りだったモノグラム第一世代のドントレス、アベンジャー、ヘルダイバーのようで、もし当時モノグラムがPー51Dを出していたらこうだった〜と思わせるキットです。このメーカー小暮は当時、他にも1/50透明零戦や1/40透明彗星も出しており、これらは現在、超コレクターアイテムとなっています。この零戦と彗星は70年代に普通モールドですがバンダイから発売されたことがあります。また、日模は数年前、一部限定で透明モールドのP−51Dを出したということです。

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