1998 IPMS/USA National Convention, July 3 -5th

・ 写真ー1998年IPMS全国大会より(7/3〜7/5)

1998年IPMS/USA 全国大会がカリフォルニア州サンタクララで7月の3日から5日まで開催されました。正確な数字はまだ発表されてませんが今回のコンテスト参加者は約700人、作品数1,500以上ということです。去年オハイオ州コロンバスで開かれた同大会の数字(コンテスト参加者数1,000人以上,作品数2,175)には及ばないものの、比較的IPMSメンバーの少ないウェストコーストで開かれた大会では最高記録だそうです。現在IPMS/USAのメンバーの数はミシシッピ川を境に東西で2対1ということでやはり活動はイーストコーストが中心です。ただ意外なことに本家IPMSがイギリスで1963年に発足した後間もなくスタートしたIPMS/USA第一号は、ここカリフォニア州のサンノゼ支部(私の所属するフリモント支部のお隣)だったそうです。全国大会は私自身初めての参加でちょっと期待しすぎた部分もありましたが全米から集まる作品の数と質の高さにはやはり感心してしまいました。カリフォルニアで見る作品とは一風違う作風にこの国での趣味の広がりを感じたり、海外から参加の業者も多くUSA大会とは言え大変国際色を感じる大会でした。好きな飛行機の作品はともかく、普通のコンテストではあまりお目にかかれない超大作の出品が多く、時間のかかる船や大型ジオラマに特に目を引かれました。(さすが全国大会で製作期間6年や10年という作品もある。)今回艦船模型の甲板上が「ジオラマ」だった事にはじめて気付いた次第です。

コンテスト以外でも著名な航空機研究家の実機塗装に関してのセミナーやモデリング・テクニックのデモンストレーション等、また各国のWWIIファイター・エースを招いてのシンポジウムなど数々の催し物が開催期間中に平行して行われ、充分楽しめました。Me-109やヨーロッパ戦線と言えばこちらでも遥か遠くの話しのようですが、今回はじめてドイツ空軍のエース(HORST PETZSCHLER氏、22機撃墜)と直接お話したのが特に強く印象に残りました。会場ではお目当てのコレクターキットの販売などもあり、私はまた性懲りもなくイマイやアオシマ、UPC(マルサン)などのオールド・キットを買い込んでしまいました。

●作品の写真をクリックしてください。大きいサイズで見れます。


ゴールド・メダル・モデルのテーブル。後ろにはコレクターキットの販売テーブルも見える。

・レベルのオールド・キット、USSアリゾナ(1/420)もフォトエッチでディテール・アップ。ゴールド・メダル・モデルのテーブルにて。

 

・話題のタイタニック1/350。デッキの上にはフィギュアが多数再現されていた。ゴールド・メダル・モデルのテーブルにて

・かなり前から話題になっているアキュレイト・ミニュチュアの新作1/48 Bー25のテスト・ショット。インテリアまでバッチリ再現。特にボール・ガン・タレットのメカが秀逸。他にFー3FやYak-1などのテストショットも展示してあった。

・イギリスから、リヒートモデルのテーブル。

・レベルモノグラムのブースではパラトルーパーのフィギュア付1/48ユンカースJu-52のテストショットが展示されていた。結構デカイ。 他に1/32ホーカー・ハンターのテスト・ショットも展示され、1/48のJu-88A-4, Fw-190, F-84Eなどが発表されていた。

・タミヤUSのテーブル。1/48のF-84GやニューVWビートルなどが展示されていた。

・ケンドール・レジンのテーブル。アキュレイト・ミニュチュアとエアフィックス1/48用ディテール・パーツの展示用モデル。コンテストのエントリーではないが、かなりの出来映え。ここはアメリカのメーカーだがスタッフは全員ヨーロピアンだった。作品も バーリンデン風?

 

・コースター・エアロ(バキューム)のテーブル。

コンテスト会場。1/48飛行機のテーブルのひとつ。

・コンテスト会場にて。アキュレイト・ミニュチュア 1/48 アヴェンジャー。

・プレゼンテーションが粋な長谷川 1/48 マッキ202C。これもコンテスト会場にて。

・長谷川 1/48 「流星」コンテスト会場にて。

 

・タミヤ 1/48 「一式陸攻」。インテリアをかなりよく作り込んでいた。ウェザリングもイイ感じ。

・ジオラマでは最も人気のある1/35ミリタリー・ジオラマから。どの作品もも塗装テクニックのレベルが高い。

 

・大型ジオラマ。漁村をフルスクラッチで再現していた。スケールは1/35クラスで製作期間6年とあった。

 

・考証的にはかなり気持ち悪いが、1/9?「桜花」とパイロット。これもフルスクラッチ。

・恐竜部門で見事一位を獲得したクーパーディテールのオーナー、ロイ・サザランドのティラノザウルス・レックス。彼は長谷川の1/72 Fw-190でも一位を獲得。

・ジオラマ部門から。1/32の魚雷艇PT-109ジオラマ。ほとんどスクラッチだ。

 

・南北戦争をテーマにしたHOスケールのジオラマ。この種の題材はこちらでは結構多い。

・これも南北戦争だ。ジオラマ部門から。こちらは1/32。

・ジオラマ部門から。これも1/32だが歴史ものではなくファンタジー。かなり大きい。

・1/35ミリタリー・ソフト・スキン&トラック部門から。色がキレイ。

・日模1/200の陽炎。こういうエントリーはやはりうれしい。ウェザリングがイイ。

・レベルのUボートキット。インテリアの小物を全てスクラッチしてあり、食料の干肉もぶらさがっていた。照明もつく。

・お見事!1/200の「長門」フルスクラッチ。開戦時ということで将官旗が揚がってた。

・1/700ウォーターライン。Pー38を輸送中のジープ・キャリアーだ。

・ファンタジー・フィギュア部門。こちらのフィギュアはこのスタイルが主流。塗装のテクニックは基本的にミリタリーと同じ。

・アメリカにはIPMSと同種の大規模なカー・モデラーだけの組織が別にあるので、ここでの車の出品数はあまり多くない。「日の丸」が付いているとやはり気になる。

    

(C) Copyright 1998 by Azusa Ono. All Rights Reserved.